クロス ルミティ 周囲の素晴らしい音の世界を再発見

フォナック オーデオ ルミティ補聴器にフィッティングさせることにより、一側性難聴の人が会話を明確に聞き取り、様々な方向からの会話をするためのサポートをします。

片側の聞こえ ~ 一側性難聴とは

多くの場合に難聴は両耳に影響を及ぼしますが、片側の耳だけに症状が現れることはめずらしくありません。

一側性難聴(UHL)とは、片方の耳に永続的な難聴の症状が現れ、もう片方の耳は正常に聞こえる状態を指します。

米国の成人における一側性難聴の全体的な有病率は7.2%と見られており、そのうち5.2%が軽度、1.5%が中等度以上の一側性難聴です。2 

研究により、一側性難聴は次のような状態と関連があることが示されています。

  • 音源の位置の特定(音源定位)が困難であり、難聴のある側の音声の認識が弱く、騒がしい環境や離れた距離での音声の理解に苦労する。3、4、5  
  • 社会とのつながりが希薄で、より強い孤独感を感じる。6、7、8、9 

 

フォナックができること:

一側性難聴のためのソリューション

フォナックは、難聴の程度に関わらず、周囲の素晴らしい音の世界を再発見できる、一側性難聴の方のための使いやすいソリューションをご用意しています。

補聴器の効果がある一側性難聴

補聴器のメリットを得られる一側性難聴の方の場合、フォナック オーデオ ルミティと一緒に利用することにより、より確かな音質が提供されます。詳細はフォナック オーデオ ルミティをご覧ください。

補聴器の効果がない一側性難聴

補聴器の使用に適していない難聴の場合でも、補聴器以外の2つのソリューションがあります。

 
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補聴器の効果がない一側聾のためのソリューション

オプション A: CROS(クロス)補聴援助システム
 

クロス(CROS)とは、「Contralateral Routing of Signal(信号の対側経路)」を表しています。

CROS補聴援助システムとは 聞こえない耳側に「フォナック クロス(送信機)」を、もう片側には補聴器を装用し、送信機が集音した音声を聞こえる側の耳の補聴器へとワイヤレスで届けるシステムです。クロス システムは以下の2つの部品で構成されています。

i. 聞こえにくい方の耳からの音声を拾い、ワイヤレス経由で補聴器に音声を届ける搭載したクロス送信機

ii. 聞こえにくい方の耳の音声信号を受信し、それを聞こえる方の耳に再生する補聴器

クロス補聴器は音声を送信し、両方の耳に届く音を聞こえる方の耳で聞こえるようにします。一方の耳は正常に聞こえ、もう一方の耳が補聴器の効果がない難聴である場合、クロス補聴器が効果的です。

クロス II は、音と声を転送して、両方の耳に届く音を聞こえる方の耳で聞けるようにします。
 

どこでも好きな場所で

静かな環境でも、騒がしい環境でも、自分の体勢をほとんど変えることなく会話をすることができます。

使いやすさ

オンに切り替えるだけで、両側からの音声を楽しむことができます。

 

オプション B: ロジャー フォーカス

騒がしい環境や集中力に影響が及ぶ状況でも、フォナックは一側性難聴の方の役に立つソリューションをご用意しています。ロジャーは、ロジャー マイクロホンと受信機で構成された使いやすいシステムです。 ロジャー フォーカス II は、一側性難聴の方をサポートする耳かけ型ロジャー受信機です。

 
フォナック ロジャー フォーカス補聴器の画像
 
クロス ルミティ – 一側性難聴の方へのソリューション

クロス ルミティ – 一側性難聴の方へのソリューション

声がどの方向から聞こえてきても自信を持って会話に参加できるよう設計された、フォナック最新世代のCROS送信機。タップコントロールや専用アプリによる聞こえ調整がスマートに操作可能なほか、フォナックらしい豊富なカラーバリエーションも魅力的。

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一側性難聴のためのロジャー製品

一側性難聴のためのロジャー製品

ロジャーは、大きな騒音下や離れた距離でのことばの理解を向上させるのに適したソリューションです10。 ロジャー マイクロホンは、聞こえる方の耳に装着されたクロス ルミティに直接音声をストリーミングします。

 

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参照文献

1Bagatto, M., DesGeorges, J., King, A., Kitterick, P., Laurnagaray, D., Lewis, D., Roush, P., Sladen, D. P., & Tharpe, A. M. (2019). Consensus practice parameter: audiological assessment and management of unilateral hearing loss in children. International Journal of Audiology.
2Golub, J., Lin, F., Lustig, L., & Lalwani, A. (2018). Prevalence of adult unilateral hearing loss and hearing aid use in the United States. The Laryngoscope. 128 (7): 1681-1686.
3Lieu, J. (2010).   Children with unilateral hearing loss. Seminars in Hearing Vol. 31 (4). 
4McKay, S. (2010). 一側性難聴の小児に対する聴覚管理。Seminars in Hearing Vol. 31 (4). 
5Snapp HA, Hoffer ME, Liu X, & Rajguru SM (2017). Effectiveness in Rehabilitation of Current Wireless CROS Technology in Experienced Bone‐Anchored Implant Users. Otol Neurotol. 38 (10): 1397‐1404. 
6Lucas, L., Roulla, K. & Kitterick, P.D. (2017). The psychological and social consequences of single-sided deafness in adulthood. International Journal of Audiology. 1-9. 
7Leterme, G., Bernardeschi D., Bensemman A., Coudert C., Portal J.J., Ferrary E., Sterkers O., Vicaut E., Frachet B., & Bozorg Grayeli A (2015). Contralateral routing of signal hearing aid versus transcutaneous bone conduction in single-sided deafness. Audiol Neurootol. 20(4):251-60.
8Wie, O.B., Pripp A.H., & Tvete O. (2010). Unilateral deafness in adults: effects on communication and social interaction. Ann Otol Rhinol Laryngol. 119: 772–781.
9Pierzycki, R., Edmondson-Jones, M., Dawes, P., Munro, K. J., Moore, D. R., & Kitterick, P. T. (2020). Associations Between Hearing Health and Well-Being in Unilateral Hearing Impairment. Ear and Hearing.
10Thibodeau, L. (2014). Comparison of speech recognition with adaptive digital and FM wireless technology by listeners who use hearing aids. American Journal of Audiology, 23(2), 201-210.