背景雑音がある場所や離れた距離でのコミュニケーションの問題は、難聴者の最も一般的な不満の1つです¹ ²。語音明瞭度に影響する要因は、背景雑音レベル、話者からの距離、音響環境、反響など、さまざまです。
話者のすぐ近くにロジャーなどのワイヤレスのマイクロホンを置くと、いくつかの大きなメリットが得られます。
ロジャーは、補聴器や人工内耳に音声を直接送信する自動環境適応ワイヤレス技術であり、騒音下や離れた場所での聞き取りをサポートします。ロジャー マイクロホンは第三の耳のように機能し、難聴を抱える人々の学習、仕事、社交を容易にします。共生社会の形成と個人のウェルビーイングの改善に向けた大きな一歩を踏み出せます。ロジャー技術は、ロジャー受信機を通じて、ロジャー マイクロホンから聞き手の補聴器または人工内耳に、話者の声を送信できるシステムとして機能します。
補聴器とロジャー マイクロホンを組み合わせて使用すると、健聴者と比較した場合、離れた距離や騒音下のことばの理解が最大で62% 向上することが証明されました³。
ロジャーは、すべての年齢、難聴の程度、フォームファクタに応じてフィッティングできるように設計されています⁴。機能方法:
教室、職場、友人との会話などで、ロジャー技術を使うと多様な音環境で快適性を改善できます。
職場環境は、会話する上で大きな挑戦となります。ロジャーの聞こえのソリューションを使うと、コミュニケーションのスキルを改善し、自己の生産性と創造性を最大限に発揮して積極的に参加できるようになります。ロジャー オン V2には新しい機能が装備され、オンライン通話などでヘッドセットとして使用できます。
教室は、騒音、距離、音響の悪さで学習が困難な環境になる場合があります。教育用ロジャーのソリューションは、これらの課題に対応し、子どもにとって最適な学習環境を創り出します。
学生時代は、人生の重要な期間です。わくわくする楽しく時代になる可能性がありますが、難聴の学生にとっては大変な場合もあります。教室内外で会話を聞くことは、学生の生活全般で成功を収めるかぎです。
音環境が困難で絶え間なく変化しても対応できるように設計された、汎用性の高い補聴器のマイクロホンです。マイクロホンを卓上に置いたり、服にクリップで留めたり、手に持ったりして使用でき、左右どちら側から声がするかをマイクロホンで認識し、異なるマイクロホン モード間で自動的に切り替わります。
ロジャーは、補聴器や人工内耳の利用者に、360度全方向からのことばを計算する能力から、あらゆるメーカーに対応する互換性まで、人生をより豊かに楽しむために必要な、より高いレベルの聴覚パフォーマンスを提供します。
フォナック独自の適応動作によって、雑音レベルが測定および解析され、ロジャーの信号が背景雑音より大きく聞こえるようになります。補聴器装用者がロジャー テクノロジーを使用すると、健聴者と比べて、騒音下や遠くから聞こえてくる声をほぼ10倍良好に理解できます³。
この精巧な機能では、6方向の複数のマイクロホンによって、360度全方向からの音声が計算され、最適な会話音の方向が自動的に選択されます。音声の来る方向を把握するための空間情報も提供されます。この空間情報は、難聴者の会話に役立ちます*。
この機能により、複数のロジャー マイクロホンをマルチトーカーネットワークに接続し、一緒に使用することで、大規模な会議、教室、その他複数の話者がいる環境などで複数の話者の声を聞くことができます。
ロジャーは、フォナックの補聴器でも、他のブランドの補聴器でも、ダイレクト音声入力または T コイルを備えたほぼすべての補聴器および人工内耳に対応しています。
いいえ。ロジャーは、デジタルのワイヤレス技術標準を使い、FM は周波数調整(FM)技術を使う無線通信方法です。ロジャーは世界中で使用可能で、ライセンスフリーです。このため、その多くが、Bluetooth や Wi-Fi などで2.4 GHz を使って通信します。遠距離通信が可能で、電力消費が少なく、音声の遅延が最小限になります。自動適応型プロトコルでプライバシーを確保し、周波数ホッピングで干渉問題を回避します。
全マイクロホンの最小通信可能距離は、15メートル/50フィートですが、一部のマイクロホンでは、100メートル/328フィートを上回る範囲で通信可能です。
ロジャーは、ブランドを問わず、あらゆる補聴器や人工内耳に接続できます。機能するには以下のレシーバのいずれかが必要です。
子どもは、ワイヤレスのマイクロホン技術を使うと、ことばや言語の発達に不可欠な音声に対するアクセスを増やすことができます。多くの専門家は、子どもが自立して動き始めたら、これらの補聴器を使い始めることを推奨しています。
*空間情報はロジャーダイレクトを搭載した補聴器でのみ機能します。
1. Kochkin, S. (2011). MarketTrak VIII: Mini-BTEs tap new market, users more satisfied. Hearing Journal, 64(3), 17-24.
2. Abrams, H., & Kihm, J. (2015). An introduction to MarketTrak IX: A new baseline for the hearing aid market. Hearing Review, 22(6), 16-21.
3. Thibodeau, L. (2014). Comparison of speech recognition with adaptive digital and FM wireless technology by listeners who use hearing aids. American Journal of Audiology, 23(2), 201-210
4. 詳細については、claims@sonova.com までお問い合わせください。