学校および職場での難聴への対応
セルフアドボカシーとは、自分のニーズのために自分で立ち上がることであり、それには聞こえの健康に対する知識も必要になるし、何らかの新しいコミュニケーション スキルも必要です。 難聴を抱える子どもは、人生の初期にこのようなスキルを伸ばして、親や保護者がいないときに自分で対応や支援を求めることができるようになる必要があります。
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セルフアドボカシー リソース
以下は、難聴を抱えるすべての方が行動を起こすためにご利用いただける、セルフアドボカシーに関する基本的なリソースです。
Personal profile and accommodations plan
この計画では、あなたがどんな人か、あなたの難聴、あなたの好きなコミュニケーション方法、あなたが使用するテクノロジーについて少し説明します。これを足がかりにして、あなたの好みのコミュニケーション方法について普段あなたとコミュニケーションを取る人と話し合いましょう。
Hearing loss notification card
このカードを印刷して必要事項を記入し、財布に入れて持ち歩いて、緊急時に使用したり、自分のコミュニケーション状態について説明したりできるようにしておきましょう。
難聴を抱える生徒のための対応と変更
学校で
各種対応により、コミュニケーションを取りやすくなります。一般的によく行われる難聴に対する対応の1つとして、アメリカ手話通訳、米国手話ロジャー システム補助技術の使用があります。
難聴を抱える生徒は、さまざまな条件に応じて公立学校、私立学校、特殊学級、ホームスクーリングなどで教育を受けることができます。
推奨内容は、個別の教育ニーズを通じて提供できるものです。難聴の専門家、保護者、教師、および生徒が協力し合って、教育における障壁を減らすための計画を策定します。こういった計画が、学習環境の確保に役立ちます。妥当な対応を取ることにより、あらゆる人が教育を受け、働くことができるようになります。
最新の教室での積極的な参加
小学生から中学生、高校生、大学生まで、すべての生徒、学生にとって、そして聞こえに困難のある人にとって、学校でよく聞こえることは非常に大切です。教室は、対話と学びが行われる活動的な場です。どの子どもにとっても、授業にしっかりと参加するには、先生の声だけではなくクラスメートの声やマルチメディア デバイスの音も聞こえる必要があります。
「聞こえと私」テンプレート
さまざまな年齢の子どもおよびティーンエージャーが難聴について教室で話し合うために使用できるリソースです。この PowerPoint テンプレートには約30枚のスライドが入っており、難聴を抱える子どもがそこから選んでクラスメートにプレゼンテーションできるようになっています。
このテンプレートには、以下のような関連トピックに焦点を当てたおもしろい事実やアニメーション画像、ビデオなどが詰まっています。
- 「音が聞こえるしくみ」
- 「難聴の種類」
- 「補聴器のしくみ」
- 「難聴の人に聞こえやすく話すための役立つヒント」
- 「自分の聞こえを保護する方法」
子どもは、自分や自分が使っている聞こえテクノロジー、自分のオージオグラムなどの写真をテンプレートにアップロードして、自分だけのプレゼンテーションを作ることができます。
このリソースは、難聴を抱える子どもが以下のことを行えるように作られたものです。
- 自分の聞こえに関する話をクラスメートに知ってもらう
- 自分の難聴について安心して自信を持って話す
- セルフアドボカシーのスキルを学習し、自立する
- 自分が使用している聞こえのテクノロジーに誇りを持つ
- プレゼンテーションの最後に難聴に関する質問に答える
テンプレートは2種類用意されています。1つは小さい子ども(5~10歳)向けで、もう1つは大きい子ども(11歳以上)向けです。どちらも内容は同じですが、各テンプレートに入っている子どもの画像が年齢に合わせてあります。
教師向けの教室でのヒント
以下は、クラスに聴覚関連の問題を抱えた生徒がいる教師向けに、難聴の子どもや、補聴器、ロジャー テクノロジーなどのフォナック機器を使用する子どもに対応するためのヒントを紹介しています。
- 他の生徒の答えや意見を繰り返す
- 指示を2回以上繰り返す
- 生徒に背中を向けないようにして、自分の口の動きを見せる
- はっきりと話す
- 難聴の生徒に注目を集めさせない(「わかりましたか?」と聞くなど)
- 他の生徒に大きな声でゆっくり話すように指示する
- その生徒に直接話す(通訳ではなく)のを忘れない
- 教師は大きな声で、はっきりと、わかりやすく話さなければならない
聞こえテクノロジーについて知るのは初めてですか?
以下は、教室内で聞こえテクノロジーを使用する場合に知っておくと良いヒントです。
- 補聴器で「通常通りに」聞こえるようになるわけではありません。補聴器は、正常の聞こえを復活させるのではなく、聞こえ関連の活動における増強を提供します。
- クローズド キャプションやリアルタイムのキャプション生成が使用できる場合は、それを活用してください。
- 試験に使用するメディアの種類を検討してください。音声ファイルのみを使用すると、難聴の生徒が不利になります。
- 教師と生徒が聞こえテクノロジーのトラブルシューティングを行う方法を知っておく必要があります。
- 生徒が選べる増幅の選択肢を増やしてください。
教室での管理のためのヒント
教師であれば、いつか難聴の生徒を受け持つことがあるかもしれません。以下は、難聴の生徒のいるクラスを全員が同じように参加できるクラスするためのヒントです。
- 指示を書面で行う
- 宿題は黒板か日誌に書いて見やすくする
- 字幕のない動画やビデオには紙の台本を配布する
- 試験の実施は少人数で行うことを検討する
生徒の中には、片方の耳だけが永久的な難聴で、反対側の耳は正常に聞こえる一側性難聴(UHL)の子どももいます。一側性難聴の生徒は、音がどの方向から聞こえてきたかを判断するのが難しかったり、難聴の側の音に気付きにくかったり、雑音の多い環境では理解するのに苦労する場合があります。
一側性難聴の生徒にどのように聞こえているかを理解するために、教室での活動での一側性難聴を体験できます – 一側性難聴を理解するために片耳だけで聞く
ティーンエイージャーの場合
難聴の子どもが成長して高学年やティーンエージャーになるにつれ、何を必要とするかの視点も変わります。自立が進んだり、自分の主張が出てきたり、自分の聞こえのための医療に関する考え方が変わったりします。難聴を抱えるティーンエージャーは、親または保護者および聴覚専門家と協力して、自宅で、学校で、職場で、友達と一緒にいるときに人とのつながりを作り続けるのに役立つ補聴器を見つけることができます。ティーンエージャーが学校とバイト先を行き来し始めると、自分の主張を押し出すことがさらに重要になります。
HearingLikeMe
HearingLikeMe は、生活に難聴の影響が出ている人達のためのオンライン コミュニティです。このコミュニティは、素晴らしい話や個人的なエピソードを通じて、ほとんどあらゆる難聴の状況に直面している人々に希望を呼び起こします。
世界中の人々を引き合わせる場所であり、主要なニュース、ライフスタイル関連の Web サイト、YouTube チャンネルその他多数のコンテンツが含まれています。
話を共有し合うのは力強いことであるというシンプルな理由で作成された場所です。私たちは、よりよい方法で難聴とともに生きていくことを共に学び、より意味のある変化を共に提唱していくことができます。
HearingLikeMe.com Web サイトは、よく考えられたコラム、情報量の多い記事、素晴らしい話、ビデオ、ティーンエージャーのための補聴器に関するヒント、その他さまざまなコンテンツが見つかる優れたフォーラムです。
興味深い記事の紹介:
計画作成にアクセスするためのガイド
このガイドは、難聴を抱えるティーンエージャーと若年成人に向けたものであり、聴覚専門家と聾唖学校の教師のチームがまとめたものです。学校やその他の活動でのコミュニケーションや参加を支援する情報とツールが含まれています。生徒や学生本人には、大学や職場への移行計画を立てるのにも役立ちます。
アセスメント
自分のコミュニケーション ニーズを主張できるようになるために、これらのアセスメントおよび学習計画を完了させて、自分が持つスキルやこれから習得しなければならないスキルを見極めましょう。
Transition planner
これは、移行チェックリストを通じて導き出した学習目標を整理するのに役立ちます。あなたの目標、必要なリソース、目標到達を支援してくれることが期待できる人が含まれています。
Self-assessment planner
これは、自分が取り組むことに関する情報を整理するのに役立ちます。目標や必要なリソース、目標達成を支援してくれる人物、タイムスケジュール、評価をはっきりさせることは非常に重要です。
Significant other assessment of communication
このアセスメントは、難聴に伴うコミュニケーションの難しさを特定するために作成されたものです。2つのチェックリストがあります。1つは難聴を抱える本人が記入するもので、もう1つは友達が記入するものです。
財政支援
大学関係者へ
大学、支援技術、その他のサービスのための財政支援は確認すべき重要事項です。機関ごとに従わなければならないガイドラインがあります。すべての書類手続きを完了させてください。財政支援のリクエストは断られることも珍しくありません。がっかりせず再挑戦しましょう。最寄りの社会復帰支援室に問い合わせて、個人の補聴器、支援技術、大学、職業訓練、その他のサービスの利点について話し合ってください。
一般的なアクセス支援の費用比較
この費用比較図は、通訳、字幕、および聞こえ支援技術の推定費用を示します。学校、大学、就職先などで提供される一般的なサービスの推定費用が示されています。費用は、お住まいの地域や利用可能なサービスに応じて変わる場合があります。
よい聞こえはキャリアの自信アップにつながる
職場で
どのような困難が発生する可能性があるかを尋ねられたときのために、Rakita が最も一般的なものをいくつかリストしました。「何を言ったか聞こえなかったり理解できなかったせいで誰かにもう一度繰り返すようにお願いするのと、話した内容の意図がうまく掴めなかったせいでもう一度繰り返すようにお願いするのには違いがあります。」と Rakita は言います。
患者さんが、誰かが話しかけてくれているのはわかって、いくつかの言葉は拾えるけれども、何を言っているかを理解したり意図を理解できるほどには言葉が拾えないと説明することはよくあります。