補聴器の動作確認

赤ちゃんは補聴器が正しく動作しているかどうかを伝えることはできないため、ご両親が補聴器の動作を積極的に確認する必要があります。赤ちゃんが翌朝目を覚ました時にすぐ使えるよう、1日の終わりに補聴器をチェックするのが理想的です。このチェックリストを使うと、簡単かつ効率的に補聴器の確認ができます。

補聴器

  • バッテリーチェッカーを使って電池が完全に充電されていることを確認し、電池残量が少なくなったら必ず取り替えます。
  • イヤモールドが補聴器に接続されている場合は、リスニングチューブまたはステゾスコープを使って、お子さまが補聴器と一緒に使用する各機器の音を確認します。例えば、お子さまが複数のプログラムやメモリ、またはFMシステムを使用している場合は、これらを1つずつ聞き、それぞれの音が明瞭で歪んでいないことを確認します。自宅でFMシステムを使用している場合は、FMマイクロホン(送信機)をテレビのスピーカーの前に置きます。家の中をあちこち動き回りながら信号を聞き、干渉がないかどうか確認します。お子さまが成長し、電話を使うようになったら、電話の音もテストした方がいいでしょう。
    注:お子さまが高度から重度の難聴を抱えている場合は、聴き取りチェックの前に音量を下げた方がいいでしょう。
  • フォナックの補聴器のボリュームコントロールは、誤って音量を変えられてしまうことがないように、無効にしたりカバーを付けたりすることができます。何らかの理由でボリュームコントロールが無効になっていない場合は、聴覚専門家の推奨事項に基づいてボリュームコントロールが正しく設定されていることを確認してください。

イヤモールド

  • イヤモールドの外耳道部への入り口に耳あかが付いていないことを確認します。そこに耳あかが付いている場合は、濡れた布で拭き取るか、クリーニングツールを使って耳あかを除去します。イヤモールドが目に見えて汚れている場合は、濡れた布で拭いてください。その際、補聴器が濡れないように注意してください。
  • イヤモールドチューブ内に水滴があると音が出なくなります。イヤモールドチューブに水分が付いていないことを確認します。水滴が確認された場合は、補聴器からイヤモールドを外し、エアバッファーで乾燥させます。イヤモールドにベントがある場合は、その開口部からも空気を吹きます。
  • イヤモールドとチューブに、ハウリング(ピーピー音)を生じるようなヒビや割れ目がないことをよく確認します。チューブが破損していたら交換が必要です。補聴器販売店にご相談ください。ひび割れがあるイヤモールドは、交換する必要があります。