小児向けの聞こえのソリューション

よくあるご質問

補聴器

なぜ赤ちゃんはもっと小さな補聴器を装用できないのですか?

幼いお子さまには、耳かけ型補聴器が一番です。赤ちゃんの難聴の程度によって、お子さまが10代になったときに補聴器のスタイルを変えるのが適切なこともあります。

赤ちゃんは補聴器をどのくらいの間装用すればいいですか?

補聴器は難聴の治療ではありません。お子さまに難聴があり、それが手術で改善できないのであれば、補聴器が推奨されることがあります。補聴器を勧められたら、お子さまは、聴き取り能力、発話能力、言語能力の発達、その他の重要な音の世界を支援する補聴器から多くの恩恵を受けるため、残りの人生をすべて補聴器を装着したまま過ごしたくなることでしょう。

赤ちゃんは、一日中、毎日補聴器を装用する必要がありますか?

お子さまに言語能力を発達してもらいたいのであれば、赤ちゃんは常に音に触れている必要があります。赤ちゃんは、夜寝る時間まで起きている間は補聴器を装用するようにします。赤ちゃんの中には、昼寝のときも補聴器を装用したがる子もいます。

赤ちゃんの耳から補聴器が外れないようにするにはどうしたらいいですか?

補聴器を適切に保持し、なくさないようにする方法はたくさんあります。たとえば、低刺激性の両面テープ、ハギータイプの補聴器、クリッタークリップなどが使用できます。赤ちゃんが補聴器を外してしまったら、耳にしっかりと付け直します。赤ちゃんが「かんしゃく」をおこしたら、少し待ってからもう一度やってみましょう。目標は、補聴器を装用したまま赤ちゃんに新しい音を聞いて覚えてもらうことです。補聴器が正しくフィッティングされていれば、装用していなかったときに付け忘れたような気分になるため、ほとんどの子供は一日中装用したがります。子供がいつも補聴器を取り外そうとするのであれば、耳の感染症やフィッティングに問題がないかどうか、オージオロジストに診てもらうといいでしょう。

赤ちゃんが電池を飲みこんでしまったらどうしたらいいですか?

赤ちゃんが誤って補聴器用電池を飲みこんでしまったら、直ちに病院に電話してください。

新しいイヤモールドはどのくらいの頻度で必要ですか?

赤ちゃんが非常に幼いうちは、耳のサイズがすぐに変わります。イヤモールドは、毎月または数か月ごとに交換しなければならない場合があります。赤ちゃんが成長するにつれて、イヤモールドの持続期間が長くなります。大きな子供は、毎年のペースでしか新しいイヤモールドを必要としないかもしれません。

補聴器はどのように掃除しますか?

毎日イヤモールドを見て、掃除する必要があるかどうかを判断します。基本的な手順としては、補聴器からイヤモールドを外し、イヤモールドを掃除して、乾燥させた後、補聴器に再度取り付けます。毎週または2週間毎に補聴器から外し、しっかり掃除してください。毎日のお手入れは、補聴器およびイヤモールドを拭くだけでかまいません。補聴器の部品は濡れないようにすることが大切です。濡れると補聴器が損傷することがあります。

補聴器の資金援助はどのように取得しますか?

オージオロジストまたはお子さまの医師と相談するのが最善です。国によって法や手順は異なります。

どの補聴器メーカー/モデルが一番ですか?

できるだけ早い時期から聴覚を刺激することが非常に重要です。オージオロジストは、お子さまの難聴の種類、程度、形状に必要な補聴器の「機能」をよく知っています。オージオロジストなら、お子さまのニーズに合ったオプションを議論できるでしょう。

子供に必要な補聴器は1つでしょうか、2つでしょうか?

お子さまが両方の耳に難聴を抱えている場合は、2つの補聴器が必要になります。お子さまが片耳に難聴を抱えている場合は、必要な補聴器は1つだけかもしれません。両側から聞こえることは、位置の特定、離れた距離で聞くとき、そして背景雑音がある中で聞くときに重要です。両耳に難聴がある場合に補聴器の使用を片耳だけに制限すると、お子さまが一番いい聞こえを達成する能力を制限することになります。また、適切に発達するために必要な刺激を脳から奪うことになります。

ハウリングとは何ですか。また、ハウリングがある場合にはどうしたらいいですか?

ハウリングとは、補聴器が出すピーピーという音です。イヤモールドが小さくなりすぎたか、補聴器が正しく耳の中に取り付けられていない可能性があります。お子さまを抱きしめると、ときどきハウリングが起きます。これは増幅した音の「漏れ」によるものです。また、外耳道に耳あかが多すぎても発生することがあります。物が補聴器のマイクロホンに近すぎてもハウリングが発生することがあります。ハウリングが問題になる場合は、オージオロジストに伝えてください。

補聴器を「プログラムする」とはどういう意味ですか?

補聴器は、コンピューターに接続して調整できます。補聴器は、お子さまの難聴に合わせて調整されるときに「プログラム」されます。

子供が常に補聴器を使用しているかどうかは、どうやったら確認できますか?

毎日聴き取りチェックから始めましょう。お子さまが起きたら、補聴器をお子さまの耳に入れます。補聴器は、一日中お子さまの耳の中に維持します。目標は、終日補聴器を使用することです。カレンダーに毎日の補聴器使用時間を記録して、オージオロジストと共有すると役立つかもしれません。

難聴を抱える子供の両親のためのサポートグループはありますか?

自分のコミュニティの中で難聴を抱える子供を持つ他の親と知り合いになることは、非常に重要かもしれません。抱えている問題もわかりますし、役に立つ情報を提供してくれるかもしれません。コミュニティの中には、参加してこういったつながりを作れるところもあります。各自治体の親/乳児プログラムまたは、早期介入サービスと協力している場合は、そちらの方で支援してもらえる可能性もあります。お子さまと連携している専門家が、このようなつながりを作る支援をしてくれることもあります。インターネットでも、たくさんのサポートグループや情報リソースが利用できます。多くのサポート団体が、ご両親や兄弟、その他の人を対象にしたインターネットの掲示板、チャットルーム、電子メール、リストを用意しています。

人工内耳

人工内耳とは何ですか?

人工内耳は、聴覚障害のある人々を聞こえるようにするための助けとなる機器です。人工内耳には、内部部品と外部部品があります。内部部品は、医師によって耳の後ろの皮膚の下および内耳の内側に置かれます。外部部品は、マイクロホンとスピーチプロセッサが含まれ、耳の外側に装着されます。

補聴器と人工内耳の違いは何ですか?

補聴器は音を増幅する機器で、耳の中に装着されます。人工内耳は電気信号を増幅する機器で、外科手術によって蝸牛(内耳)内に埋め込まれます。

赤ちゃんにも人工内耳を入れなければなりませんか?

人工内耳を入れるのは大きな一歩です。ご両親が人工内耳について学べることはすべて学び、他の人とも人工内耳について次のように話し合ってください。

  • 人工内耳がお子さまをどのように助けるかについて、人工内耳チームとお話してください。お近くに人工内耳センターが複数ある場合は、両方とお話してください。
  • お子さまが人工内耳を入れている他のご両親ともお話して、体験談を聞いてください。
  • 聴覚障害のある他の人とも人工内耳についてお話してください。お子さまにとっての目標を考えてください。お子さまがその目標を達成するのに人工内耳がどの程度役立つかについて自問してみてください。

人工内耳で赤ちゃんの聞こえがよくなりますか?

人工内耳は、難聴の特効薬というわけではありません。人工内耳だけでは、赤ちゃんが話し方を習得する助けにはなりません。人工内耳は、赤ちゃんに音を聞く機会をもたらします。実際に働き始めるのは、赤ちゃんに人工内耳が埋め込まれた後です。赤ちゃんが話し方を習得するまでには、聞く練習と言語能力を身につける練習に何時間も費やすことになります。赤ちゃんがいつ話せるようになるか、そしてどれだけ早く話し方を習得していくかは、言葉の質と量および聞く練習により左右されます。

人工内耳を入れることにはどのようなリスクがありますか?

どの手術にも言えることですが、知っておくべきリスクがいくつかあります。このような手術のほとんどでは問題は発生しないということを心に留めておいてください。リスクについては医師がすべてご説明します。

人工内耳センターでは、異なる複数のアプローチが使用されていますか?

多くの人工内耳センターで、チームアプローチが採られています。チームのメンバーがお子さまとご家族を診断して、人工内耳を選択することが適しているかどうかをお調べします。

チームは以下のようなメンバーで構成されます。

  • オージオロジストが、補聴器がある状態とない状態とでお子さまの聞こえを試験します。
  • 発話と言語の病理学者が、お子さまの言語能力を試験します。
  • 耳鼻咽喉科医が、お子さまが人工内耳の妨げとなるような感染やその他の問題を抱えていないかチェックします。医師がMRIまたはCTスキャンを指示して、内耳の構造を見る場合があります。
  • 聴覚障害のある生徒を抱えた教師または教育コンサルタントが、お子さまの教育上の問題についてお話します。
  • ソーシャルワーカーが、必要な作業をご家族が行うことができるかどうかについてお話します。ソーシャルワーカーは、どなたが人工内耳のための支払いを行うかを把握するお手伝いもする場合があります。
  • 心理学者が、ご両親とお子さまに人工内耳に関する目標や注意事項、心配点などについてお話します。

現在子供が人工内耳を装着しているのですが、埋め込みをしていない耳に補聴器を装着する必要があるのはなぜですか?

片方の耳に人工内耳を入れており、他方の耳に増幅を行っていない高度難聴を抱えるお子さまは、片方の耳でしか聞くことができません。

雑音の多い環境で友達と話すときに片方の耳を塞いでみると、たちまち友達の言っていることがわかりにくくなるのに気づくことでしょう。両方の耳を使って聞くということは、雑音の多い状況での聴き取りを簡単にし、音がどこから来ているかを見極めやすくもします。お子さまは、増幅のある状態で聴き取りを行っているのが片方の耳だけの場合、両耳で聞くことの利点を享受することができません。

さらに、お子さまが人工内耳を入れていない方の耳で残聴を活用していない場合、その耳は徐々に音を分析する能力を失っていく可能性があります。増幅なしではその耳は音の刺激を受けることがなく、お子さまが将来その耳で電話での会話をする必要が生じた場合などに、うまく機能することができないでしょう。

人工内耳について、どこで詳細を知ることができますか?

2009年より、フォナックは大手人工内耳企業であるアドバンスト・バイオニクス社と提携しています。両社とも、聞こえに障害のあるお子さまやそのご家族、そしてそういった方々をサポートする専門家の方々のために長期に渡る取り組みを常に続けてきました。

アドバンスト・バイオニクス社を自身のパートナーとして選んだご家族の体験について、www.advancedbionics.com/bea からお読みください。

最新のアドバンスト・バイオニクス社製品およびその最新性能については、www.advancedbionics.comでお読みください。