片側の聞こえ ~ 一側性難聴とは

片側の耳が聞こえない、とお困りではありませんか?

一側性難聴(一側聾)とは・・・

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左右のうち片側の耳だけが、極端に聞こえにくくなっている難聴のことです。およそ1,000人に1~2人がかかるといわれています。

一側性難聴の場合、騒がしい中での会話が苦手だったり、また聞こえない側からの車の接近に気づかないなど、日常生活で何らかの不具合が生じていることがあります。日本では1,000人に1~2人が羅患しているといわれていますが、一側性難聴になる原因はさまざまです。突発性難聴などが原因の場合、めまいや吐き気、耳鳴りが伴うことも多く、放置しておくのは大変危険です。また、突発性難聴の治せる期間は非常に限られているとみられています。

聞こえに異常を感じたら、すぐに耳鼻咽喉科にかかりましょう。一側性難聴の場合、片側が聞こえることが多いため、気づくのが遅れる場合があります。
 

■ 一側性難聴の方が起こりやすいトラブル 

• 非良聴耳側から到来する音の聞き取りが損なわれる 
• 聞きたい音と周囲の雑音を分離する能力が損なわれ、騒音中で2 人以上の人との会話では、とても疲れたりイライラしたりする 
• 正しい方向感が失われる*
 

■ 子どもの一側性難聴(一側聾)に大人が気づいていない、という現状があります。

片方の耳が聞こえるため、静かなところでの会話では困ることがない場合があり、周りから気づかれにくいという特徴があります。教育現場では、子どもが授業で困難を抱えていても、片側の聞こえに問題があると気づかず、見過ごされたままになることも少なくありません。過度に神経質になるのは成長中の子どもにとって良いことばかりではありませんが、教室での座席を聞こえる側を意識した位置にするなどの配慮が必要です。
また、「ロジャー フォーカス」のような聞こえをサポートするデバイスを利用することでも、学びの環境をよりよいものにすることができます。

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フォナックの一側性難聴の方へのソリューション

片側の聞こえでお困りの方に、フォナックではいくつかのソリューションをご用意しています。

■ CROS(クロス)補聴システム

聞こえない耳側周辺の音を集め、良い耳に誘導して聞くCROS補聴システムという方法があります。
聴き取りが難しい耳に機器(フォナック クロス)を装用し、反対側の耳には、フォナックの対象補聴器を装用します。
クロスのマイクロホンでキャッチした音が、反対側の聞こえる耳へ無線電波伝わり、片側の聞こえをサポートするという仕組みです。

CROS補聴システム「フォナック クロス」の詳細

 

■ 補聴援助システム「ロジャー」 

フォナックでは、デジタル補聴援助システム「ロジャー」を利用して、片側の聞こえをサポートする方法もあります。
聞こえる耳側に「ロジャー フォーカス」を装用し、話し手には「ロジャー送信機(マイクロホン)」を利用してもらいます。
そうすることで話者の声がはっきりと良聴耳で聴き取ることができます。

補聴援助システム「ロジャー フォーカス」の詳細