話すトレーニング

子どものことばを発達させるために、親はどのように手助けできますか?

聴覚障害を持つお子さまのご両親からのよくあるご質問に、次のようなものがあります。「私の子どもは私に話ができるようになりますか?」、「どのようにして子どもに話しかけたらよいですか?」というものです。

話す能力は、お子さまの聞こえのレベルと技術的な支援の使用によって左右されます。難聴を抱える多くの子どもが、適切なサポートと訓練を受けて、ことばを良好に発達させています。お子さまがことばに触れ始めるのが早ければ早いほど良いです。

ことばの改善方法

コミュニケーションは、口話、ジェスチャー、手話など、多くの方法で起こり得ます。現在のコミュニケーション方法は、これらのうちのどれか、あるいはすべてかもしれません。以下のおすすめリストが、お子さまとのコミュニケーションに役立ちます。

  • 聴き取りが難しくない場合でも、お子さまが話し手を見ることができるように手伝ってあげてください。注意を払うことを習慣にするのはよいことです。
  • お子さまに、話している人が文を話し終える前に話し手をさえぎらないように教えてあげてください。お子さまは、最初の部分は理解しないかもしれませんが、最後の部分を聴き取ることができるかもしれません。
  • お子さまが何か聞き逃したときに、それが話し手にわかるようにするようにして、理解できない場合には繰り返してくれるように頼むようお子さまに説明しください。
  • お子さまが、聞いたことをまとめて、会話の相手に何を補う必要があるかがわかるようにする方法を学ぶのを手助けしてください。
  • お子さまが話しかけられた内容を理解していないように見える場合は、単に理解していない単語を繰り返すのではなく、その文を言葉を変えて言い直すようにしてください。
  • 会話の話題を示して(「...について話しているんだよ」と言うなど)、"話題がいつ変わったかがお子さまにわかるようにしてください。
  • 授業で提示された情報について行くには多大な努力が必要なため、授業が終わったらお子さまはいつもより疲れ果てているかもしれないことをお子さまに知らせてあげてください。
  • 冗談も交えて楽しく過ごせるようにお子さまを励ましてあげてください。
  • 3~6フィートの距離があるときには、ゆっくりとはっきり話すか、ロジャーを使用してください。
  • 唇の動きや顔の表情、ジェスチャーがお子さまによく見えるように、明るい光の下に立ってください。お子さまがご両親を見れないときは、お子さまは聞くことができないというルールを覚えてください。
  • 背景雑音を減らすか、背景雑音から離れてください。お子さまが指向性マイクロホンを装備した補聴器を装着している場合は、背景雑音がお子さまの後ろにきて、お子さまに話しかけている人または音を出しているものにお子さまが対面することができるようにしてください。
  • はっきり話そうとしすぎないでください。口の動きを大げさにすると、話すことばの音やあなたの顔が歪んで、視覚的なヒントを得るのが難しくなってしまいます。
  • テレビや映画を見るときは、字幕がついていると助けになります。
  • 自分がしていることについて話したり、見えているものを説明したりしてください。
  • お子さまと遊んだり歌ったりすることを楽しんでください。
  • 一緒に本を読んだり、絵を見て説明したりしましょう。
  • お子さまのコミュニケーション能力についてポジティブになり、たっぷり褒めてあげてください。
  • 何より、コミュニケーションを一緒に楽しみましょう!